らんらん

新女性問答のらんらんのレビュー・感想・評価

新女性問答(1939年製作の映画)
3.5
愛憎篇、友愛篇の二部構成
主演は桑野通子、助演に川崎弘子、三宅邦子、水戸光子ら(クレジットでは川崎弘子がトップ、桑野通子は8番目)

【あらすじ】
女学校時代から引き続き大学でも仲良しな7人組(三宅、水戸、桑野ら)でしたが、三宅邦子が結婚のため一抜けします
その相手が桑野通子(以下ミッチー)の姉(川崎弘子)の想い人だったので、ミッチーは三宅邦子に結婚を思い留まらせようとしますが失敗、友情が決裂してしまう
それからしばらくして水戸光子も結婚のため退学、そのお祝いで集まった際ミッチーの姉が芸者をしていることがバレてしまう
「男を騙す芸者をしてるなんて軽蔑だわ!あんたも姉にそんなことさせといて平気なの?」とやいのやいの言われたミッチーはみんなと絶交になってしまいます

そんなミッチーですが弁護士になる夢があり、姉をはじめ仲間の芸者さんも応援してくれるので努力を重ね無事卒業後に試験も突破

ところが、三宅邦子が姉川崎弘子を銃殺してしまう事件が起こり
被害者は姉、加害者は(元)親友という複雑な立場ながら三宅邦子の弁護をすることになる、、、

【感想】
姉妹愛と女の友情とを描いた映画
裁判での桑野通子の弁論がたどたどしくてかわいらしいw(一瞬だけ出てくる裁判長は笠智衆)

全体的に振り返って
面白かったかと言うと微妙ではあるけど、ハッピーエンドなのでまあ良しとする

細かいとこで言えば
お嬢様の三宅邦子があんな境遇まで落ちるかなと、父親が死んだ途端借金まみれの天涯孤独って、、、他に親戚もないの?なぜ裕福な友人たちに助けを求めないの?桑野通子以外とは仲違いしてないんだし連絡くらいしそうなのになぜ音信不通なのか

そんな三宅邦子に尽くす元雇人徳大寺伸と女中さんが途中退場したままなのも消化不良

撃たれた川崎弘子がなかなか死なない、長々と言いたいこと言い終わって死ぬw

これを言っちゃおしまいだけど全体的に都合がいいシーンが多いなぁって
たまたまたまたまが重なって重なって姉を殺した親友の弁護を、弁護士になりたての主人公がする、ドラマしてるねー
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