イチロヲ

死霊の盆踊りのイチロヲのレビュー・感想・評価

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)
3.5
創作のアイデアを探し求めている小説家とその恋人が、夜な夜な墓場で催されている死霊の宴を目撃する。「夜は墓場でストリップ・ショー、楽しいな、楽しいな、オバケは死なない」を描いている、ホラー・コメディ。エド・ウッドが脚本を手掛けている。

「主催者が口上を述べる→女性が登場して踊り狂う」を繰り返すだけの内容。ボサノバ、フラメンコ、ゴーゴーなど、様々なジャンルの音楽とダンスを楽しむことができるため、普通に「見世物」としての面白さが機能している。

何よりも、ダンサーのプロポーションが見目麗しく、それなりに体幹が備わっているところが良い。ダンス中の脱衣の瞬間を編集で切っているため、ストリップ・ショーとしては消化不良だが、様々なオッパイのカタチと女体の曲線美を拝み倒すことができる。

場末の映画館における、グラインドハウスを追体験するための愛すべき小品。原題の「Orgy Of The Dead」が秀逸。
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