コミヤ

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のコミヤのレビュー・感想・評価

4.2
まんまとハマってしまったドラマ版に引続き映画も鑑賞。

ドラマ冒頭で死体で出てきたローラが殺害されるまでを描く。

ドラマはリンチ監督回と他の監督の回で面白さに差があり過ぎだったので単純にリンチ監督回を2時間続けて観れたということだけで満足。

小人、白仮面の少年、白塗りとんがり鼻ピエロ、謎の老婆などあっちの世界の住民達が集会をやってるシーンなどドラマ版に劣らず衝撃的なインパクトを受けるシーンが多々あった。
それだけでなく特に序盤で顕著だった、ただ老人達がじっと画面をのぞき込んでいるだけで異様な雰囲気を醸し出させる演出とかまさにリンチ映画って感じで楽しい。

序盤のキーファサザーランド達の事件捜査、中盤のクーパーによるデビッドボウイ降霊シーン、そしてローラが殺害されるまでという構成。それらに脈略があるっちゃあるけどそれぞれが壮大な物語においての一部に過ぎないから起承転結が無く、一本の映画として見ると問題ありあり。でもあの世界観の中で特に好きなブラックロッジ絡みのシーンがいくつも描かれて、ドラマ版の謎を解きつつもさらに大風呂敷を広げる作品なので、ドラマ鑑賞者は必見の一作なのだと思う。

ブラウン管の砂嵐に始まり、砂嵐で終わるのは再びテレビドラマとして戻って来ることを予見していたのか?

リターンのDVD BOXも買わねば。
コミヤ

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