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エンド・オブ・オール・ウォーズのeのレビュー・感想・評価

3.5
戦時中に捕虜となり泰緬鉄道建設に従事させられたアーネスト・ゴードンの「クワイ河収容所」を原作とした映画。やはり映画なので原作の出来事を掻い摘みつつも映画的な話に仕上げているので、日本兵の残虐さ加減や武士道チックな表現がやや過剰な趣きがある。あと予算不足のせいか泰緬鉄道の建設がただ工事してるだけでそれほど辛そうに見えなかった笑。この辺は似たようなプロットの「レイルウェイ 運命の旅路」に軍配が上がりますね。自分たち捕虜が前線で傷ついた日本兵を介抱する原作の場面がシチュエーションは違えど一応再現されているが、原作の「自国の兵士さえ人間扱いしない軍隊が捕虜を人間扱いするわけがない」という意味があまり込められていないのでもう少し丁寧に描いてほしかった気がする。映画には日本軍の通訳、永瀬隆氏が登場し、戦後のアーネストと永瀬の和解の映像も最後に流れるが、実際には収容所でアーネストと永瀬があったことはなかった。それにしても日本ではマイナーな作品だなあ。
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