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大統領の陰謀のyのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.9
選挙と不正献金が絡んだ事件を描く静かなサスペンス。『スポットライト』はこれの後追いかもな。アラン・J・パクラは職人監督だと思った。だいたいはマスコミVS陰謀を描き、平均以上を毎回取ってくる秀才だ。淡々とした会話劇に、レッドフォードとダスティン・ホフマンという豪華さ。見えない誰かに手を回されていてなかなか真相をつかめず喘ぐ2人のジャーナリストと、世間の関心や社内の温度差が良く分かる。盗聴されている部屋で音楽を流しながらタイプライターで会話するシーン、「命を懸けて仕事をしてる」感に満ちていた。「敵」の姿が基本的にはテレビ越しにしか映らないことで、一般市民が知りえる報道による事実は、真実とは口を避けても言えるものではないと思った。
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