CHEBUNBUN

大統領の陰謀のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.5
【『ペンタゴン・ペーパーズ』に向け】
今月末公開の『ペンタゴン・ペーパーズ』の予習にオススメと町山智浩が言っていたので観てみた。

実は約10年前、映画にハマり始めた頃に、父のDVD棚から取り出して観た記憶がある。当時中学生。分かるはずもなく「退屈だ」と思った。その頃観た『パララックス・ビュー』も退屈ですっかりアラン・J・パクラアレルギーを発症してしまった。

ただ、今回観たらメチャクチャ面白かった。ウォーターゲート事件に疎い私だが、社内政治ドラマとして非常に楽しめる逸品だった。

社会人になると、上司や同僚、部下の正義が対立する局面を知る。どちらも正しいし間違ってもいる。その中で如何に妥協点を見つけ、《組織》として成果を出していくのか?こりゃ働かないと分からない葛藤だなと感じた。

入社9ヶ月の新米が、特ダネを嗅ぎ付ける。記事を書くが、部長には「んなもん注目されんよ!」と一喝される。だが、別の部署《政治部》にそのネタをごっそり奪われそうになる。

16歳の頃からワシントンポスト紙で働く先輩が、その新米の文章を校正し、共に社内政治を闘う、それに部長も段々加担していく。

熱い!熱いぞ!約10年後の私は夢中になりました。
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