赤足

大統領の陰謀の赤足のレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.6
「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」が面白かったので、似たような作品がないか調べたら、時系列的に調度というかモロに続きとなる内容で当時のウォーターゲート事件を発端にこの時期のリチャード・ニクソン大統領が辞任する迄を描いた内容

すべてが真実という部分のほか、キャストに今ではベテラン俳優のダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードがワシントンポストの二人のジャーナリストでコンビを組み、汚職にまみれた事件の真相を究明していく姿を見事に演じており、若き日のレッドフォードがよくブラピと似ていると言われていたが、この作品でその意味がよくわかった(笑)

「ペンタゴン・ペーパーズ」を見ていたとは言え、かなり細かな部分まで再現されており"盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任...etc 主軸となる登場人物から重要人物等と怒涛の展開の連続とスピーディな展開に頭が少し追いつかなかったりと、なかなか難解な部分も含め、「ペンタゴン・ペーパーズ」とは全く毛色とテイストが違う作品の為か、この作品を見る際は前情報なんかを前もって頭に入れて見るとより一層、理解が深まると感じた。

当時の情報提供者『ディープ・スロート』などとの関係も描かれていたり、ダスティン・ホフマンとロバートレッドフォードのコンビが真実を求め政権からの圧力や世論などと戦う姿は印象的であり、今の日本が忘れてしまったかのようなジャーナリズムを感じさせられ、報道機関がいかに市民や民衆に取って必要なんだという姿勢を深く考えさせられる作品であった。
赤足

赤足