クレセント

大統領の陰謀のクレセントのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
4.2
若いふたりの新聞記者(R.レッドフォード、D.ホフマン)は身の危険を感じ始めていた。とにかく上の指示を仰ごう。

”なぜ電話しない。”
呼び鈴で叩き起こされた編集主幹は機嫌が悪かった。
”危険なんです。”
”中に入れ”
”盗聴されてる。我々の命も危険なんです。”
”ディープスロートが危険だと言ったのか?”
”ええ。”
”他には?”
”・・・・みんな、グルだと。”
・・・・・・・・
”疲れただろう。家に帰るがいい。風呂に入って15分休んだら、また仕事だ。この苦境は君らのせいだからな。だが、我々が守るべきは憲法修正第一条、”報道の自由”、この国の未来だ。今度しくじったら許さんぞ! おやすみ。”

はじめは単なる不法侵入事件だった。そして全貌が少しづつ明らかになっていくにつれ、前代未聞の大事件へと発展していった。この事件は2人の若い新聞記者が、その国の大統領を追い詰め、やがては辞職、有罪という国の根幹を揺るがす事態へと発展していく過程を細やかにドキュメンタリー・タッチで描いたA.パクラ監督の作品。このあとの似たような作品のモデルともなった1976年の記念すべき映画である。
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