寅

大統領の陰謀の寅のレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
2.5
ハングリー精神と探求心で真実を暴く

全体的な印象として、
会話の中に散りばめられた笑えるポイントが大好きである。
ネガティブな印象は真実に迫る段階が一段一段、たまに三段くらい上がってまた一段一段、と退屈に感じた。と同時に、事件関係者名が多く登場しすぎて、知識や理解力のない僕にはストーリーの進行に追いつけないことがしばしばあった。
実話に基づいた話だからそれは仕方ないことなんだろうけど。

ただこれだけ事件に関与している人々がいるという事実に驚きを感じたし、実際に関係者に聞き取りを行ったこの2人の記者には非常に感心する。

新米記者がこの事件にハングリー精神を持って粘り強く真相を解き明かそうとする意思はよくわかるのだけど、ダスティンホフマンがどういう心境・思考で取り組んでいたのかが描かれてほしかった。(記者だから大きなネタはほしいでしょ、と言われてしまえばそれはそれなんだが。。。)

そういう意味でも自分の映画の嗜好は、「登場人物それぞれの価値観が描かれていて、それらがぶつかりかったり、違いながらも同じ目的を持って突き進む」映画が好きなんだと気づいた。
寅