たけちゃん

大統領の陰謀のたけちゃんのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
4.1
守るべきは憲法の修正第一条。
報道の自由。この国の未来。


アラン・J・パクラ監督 1976年製作
主演ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、8月9日は、アメリカの第37代大統領、リチャード・ニクソンが、1972年6月17日、ウォーターゲートビルの民主党本部への不法侵入に端を発する、いわゆる「ウォーターゲート事件」により、アメリカ大統領として初めて辞任した日です。

なので「大統領の陰謀」をレビューしなければなりません( ̄^ ̄ゞ
出来れば「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」に続けてご覧になると、より事件の理解が進みます( ˘ ˘ )ウンウン
そんな時間はないよ!
という方は、僕の拙い「ペンタゴン・ペーパーズ」レビューをお読みください。ベトナム戦争の背景と共にまとめてあります( •̀ω•́ )و✧


【ウォーターゲート事件とは】
ウォーターゲート事件とは、先程触れた通り、1972年6月17日に、ワシントンにある民主党本部ビルに盗聴器を仕掛けようとして侵入。警備員に見つかり、警察に逮捕されたことに始まる政治スキャンダルです。

その事件をもみ消すことはもちろん、盗聴、隠蔽、証拠隠滅、司法妨害など、その背後にある様々な関与と、最終的に大統領辞任に至るまで政権による圧力が行われた。

それに対し、ワシントン・ポストの記者の執念の取材によりニクソン政権の腐敗が発覚。それに世論が反応。最終的に大統領を辞任へと追い込みます。凄いよね。





さて、映画です。
面白いよね~、こういう話。
ハラハラしたなぁ。
実話も実話。
誰もが知る話ですから。
でもさぁ、アメリカ最大の大統領スキャンダルと言われた事件が、わずか2年後にこうして映画化されるんだから、やっぱり凄いよねぇ。


出てくる人物は、もちろん、実名。
主人公となるワシントン・ポストの二人の記者、ボブ・ウッドワードに引退が話題のロバート・レッドフォード。
この頃はとにかくカッコ良い!
もう一人、先輩記者のカール・バーンスタインにはダスティン・ホフマン。
演技巧者2人による迫真の展開。
そりゃ、リアリティが増すわ( ˘ ˘ )ウンウン


2人の上司、編集主幹のベン・ブラッドリー役を演じたジェイソン・ロバーズは、この映画でアカデミー賞助演男優賞を受賞。
そんなにたくさんセリフがあったわけでもないのに、すごい存在感でしたからね。
他に今作はノミネート8部門、脚色賞、美術賞、録音賞の4部門で受賞しました。
後に「ペンタゴン・ペーパーズ」では、トム・ハンクスが演じますよ。彼くらいの役者じゃないと、このジェイソン・ロバーズは超えられないよね。


あと、この映画で初めて"ディープスロート"って言葉を覚えたけど、後に大好きなドラマ「Xファイル」にディープスロートが出てきた時、あれか!ってなりました(笑)。ある意味、名前がネタバレだもんね。
だから、後に正体が明かされた時は驚いたけど、やっぱりね、ともなりました(ˆωˆ )フフフ…
ここは流れで「ザ・シークレット・マン」も観ようかなぁ。でも、企画が多くて、時間が無い(笑)




この映画の公開年の1976年、日本では「ロッキード事件」により、田中角栄元首相が逮捕されました( •̀ω•́ )و✧
そんな事の多い時代でしたね。