カトリナ

プレシャスのカトリナのレビュー・感想・評価

プレシャス(2009年製作の映画)
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同情するなら金をくれ!って感じで断固として涙を誘うことを拒否し徹底的に境界線を張って何なら反感上等とでも言わんばかりの簡単に入り込ませてくれない描写の繰り返し。どんなに絶望的な状況でも腹が減っては戦は出来ず眠らなければ夢を見れないのである。主人公は素人で上手いのか下手なのかわからないし声も全然出てないけどそこが逆に生っぽくてドキュメンタリーみたい。母親役のモニークもすげー憎たらしいのにふとした時に薄笑いしてしまうような演技が良くて。最悪の事態の中にも少しの希望を感じる。プレシャスにはブラックジョーク付きで鼻であしらわれそうだけどね。

おべんちゃらを言わず
太鼓持ちをせず
色目も使わない姿勢が○
カトリナ

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