泳ぐマシュマロ

プレシャスの泳ぐマシュマロのレビュー・感想・評価

プレシャス(2009年製作の映画)
3.9
主人公プレシャスの未来がより良いものでありますように!フリースクールでの出会いが、彼女のその後の人生を支え続けますように!
そう願わずにいられない。

プレシャスの物理的存在感とそれでいてどこかピュアな眼差しと生活感のある演技に好感を持った。個人にぐっと寄るカメラワークも。

生活保護に頼って生きる貧しい黒人家庭の中々ハードな話。母の虐待、父の性的暴行で妊娠(二人目)。 HIV。厳しすぎる。
長年の虐待で自己肯定感がすこぶる低く、でも実は学校が好きで、数学が得意で、もっと輝かしい人生を夢見てるプレシャス。

ニューヨークは大好きで、ニューヨークが舞台の話も好きなのに、今まで黒人コミュニティには馴染みがないように感じてしまっていたのは、彼らがそこにいないのではなく、遠い存在だと無意識に目を閉じているのかもしれない。

ソーシャルワーカーのマライア・キャリーに気づかなかった。