楓

プレシャスの楓のレビュー・感想・評価

プレシャス(2009年製作の映画)
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大学生も終わりに近づき、将来や自立が近づいてきてる今でも、社会福祉や社会の問題にどう向き合っていったらいいのか、答えが出ません。

ゼミの内容とも少し被り(ニューヨーク地域は扱ってなかったけど)、なんというか貧困の再生産やスパイラルから抜け出せない現実が、この世には数えきれない程あるよね。

去年の今頃ニューヨークを歩いていた事を思い出すと、なんとも光と闇の深い場所だと思います。格差をなくす事は不可能に近いけれど、ボトムアップは努力次第で社会は変わっていけるのではないのかな。(ボトムアップという表現が適切かはわからない)

映画を観ていて心を打たれるシーンって、何もない時に他人から与えられる優しさだったりして、看護師の彼から渡されるクリスマスカードや、先生の家で過ごす時間とか、そういうものを垣間見た時、人間の優しさや暖かさを感じて、心に深く広がっていきます。

これからは社会の渦に飲み込まれて、自分のことで精一杯の10年間が待っているけど、落ち着いた時に思い出せる自分であってほしい
楓