桃色

オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドンの桃色のレビュー・感想・評価

4.5
「ブラザー サン シスター ムーン」を思い出して、
映画で影響を受けて実際にそこに足を運んじゃったという繋がりでこれを思い出しました。

実はこれはまだ未完なんです。コロナもあってね。
ただ、幾人かにこの映画を教えたら、今やこれを目的に数人が同行してくれそうな感じ。
「オペラ座の怪人」はバトラーがファントムを演じたものを見ています。
地下のファントム宮殿?のビジュアルが美しくて劇場でたっぷり余韻に浸った作品でした。

こちらはタイトルにあるように、初演から25周年を記念してたった2日間だけビクトリア&アルバートホールで演じられた舞台を2日をかけて撮影して上手に1本に編集したものですね。
観客は確か抽選で当たった人が幸運にも観れたそうですが、これだけの記念公演でTシャツ、短パンで観てた人にはガッカリするんです。まぁ、それは本編と全く関係ないことなので、好きだからこその文句ね。
昔、バルセロナのオペラ劇場ですごい演目が催されてたんでしょう、ランブラス通りをロングドレスやタキシードのおじさまおばさま方が歩いて劇場まで足を運んでたシーンを見たことがあります(私はただの観光客でしたけど)
だから、これほどの大公演を観客も彩ってほしかったなぁと。

数あるミュージカルで初演からほぼ演出がオリジナルのまま現代も続くのはこの「The ファントム of the オペラ」のみだそうですね。
そしてこの演目の主役に抜擢されるってことがどんなにすごいことなのか!
あの歌唱力と美しさ、取り巻く群舞もどれもどれも最高です。

このミュージカル、最大の見物とされるのが、華やかだった時代に戻る合図となるオペラ座の豪華シャンデリアが落ちるシーン。
この25周年記念では劇場をこの2夜のためだけにビクトリア&アルバートホールを使ったので、そのシーンだけは興行しているウェストエンドの劇場に敵わなかったと言われました。
それを聞いてね、どうしてもウェストエンドの劇場でどうしてもこのシャンデリアが落ちるシーンを目の当たりにし、この演目を楽しんでからじゃないと死ねないよ!と思った次第であります。

遠い昔、韓国ドラマの「冬のソナタ」で我が国のおばさま方がヨン様に熱狂しソウルのロケ地巡業というのがありましたね。そうそう、言われればそんなおばさんの発想ですな。

ミュージカル好きでもそうじゃなくても、この素晴らしい舞台美術と歌声を芸術としてお楽しみになれると思います。
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