女一人のために戦を始めたのか？
ジョン・ウー監督 2008年製作
主演トニー・レオン、金城武
シリーズ「映画で振り返る平成時代」
今回は平成21年(2009)です。
この年はほんとにショッキングな出来事がありましたよ。キング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンが睡眠薬の過剰摂取で亡くなりました。
6月25日が命日で、昨年の「今日は何の日」で「This Is It」をレビューしましたので、詳しくはそちらを読んでほしいのですが、ダンスは踊れませんが、音楽的には本当に大好きでして、80年代はマドンナ、プリンス、そしてマイケルが僕のアイドルでした( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
今年で10年になるんですね。早いなぁ……( ᵕ_ᵕ̩̩ )
続きは6月25日に「今日は何の日」で( •̀ω•́ )و✧
さて、映画です。
今作自体は平成20年の製作・公開なので、この年の映画とは言えないのですが、PartⅠが10月、PartⅡが翌年平成21年4月の公開でしたので、Part Ⅰ・Ⅱセットで考えてのチョイスです。
先日「キングダム」観て、中国の歴史もの熱が再燃したのもあるけどね( ¯−¯ )ﾌｯ
この「レッド・クリフ」は「三国志演義」を題材に、最も有名な「赤壁の戦い」を描いたものです。
「三国志」については、長くなるのでPartⅡのレビューで書こうと思っていますが、とりあえず、「魏」「呉」「蜀」の三国で覇権を争っている時代だと押さえてくださいね。
まぁ、僕も「三国志」は横山光輝先生のマンガで学んだ口なので、大きなことは言えませんが……。
「キングダム」は紀元前220年頃の春秋戦国時代を描いているんですが、三国志はその始皇帝の秦国が滅んで立った次の国である漢の、後漢末期に並び立った三国の話です。
なので、時代は紀元200年代の話。
「キングダム」の400年後です。
日本はまだ大和朝廷も出来ていません。
歴史の授業で習った当時の倭人の記述がある「魏志倭人伝」は、この「魏」の国についての歴史本の一部ですからね。
すごいよねぇ、中国って。
監督は大好きジョン・ウー。
「三国志演義」にオリジナルの脚本も加えた作品で、なんとPartⅠ・Ⅱで100億円という製作費。ここ日本でも大ヒットしました。
そして、三国志ブームも起こり、僕も美術館で開かれた「三国志展」とか、見に行ったなぁ( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
映画も面白かったよねぇ。
公開以来なので、10年ぶりくらいに観ましたが、今観ても古臭くない。おそらくはCGを多用するのではなく、実写部分が多いからだろうね。中国製作なので、人や馬がすごいすごい。
大迫力でした＼(^o^)／
そして、ジョン・ウー・マナー！
飛ぶよ～、今回も鳩🕊が飛ぶよ～(笑)
スローモーションも多用するよ～。
さすがに二丁拳銃と教会は出ない( ¯−¯ )ﾌｯ
「三国志」ですから、魏呉蜀の三国。そのリーダーである曹操と劉備、孫権の話ですが、この「レッド・クリフ」は孫権の軍師周瑜と劉備の軍師諸葛孔明を中心に据えたストーリーとなっています。
周瑜役がトニー・レオン、諸葛孔明役が金城武です。
この金城武さんが実に良かったです。
諸葛孔明のカッコ良さに溢れていました。
そして、周瑜の妻、小喬役がリン・チーリン。
この時のリン・チーリンは綺麗でしたね～。
この後、日本でキムタクとドラマに出て、ずっこけましたが……。
他にも孫権の妹、尚香役でヴィッキー・チャオ。
孫権配下の将軍で映画オリジナルの役で中村獅童さんが抜擢されていましたね。爪痕残しました( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
で、僕が今作では、好きだったのは、なんと言っても趙雲将軍役の胡軍(フー・ジュン)です。
僕は金庸原作の武侠ドラマが大好きでして、このフー・ジュンは「天龍八部」で主人公の一人、喬峯(きょうほう)を演じてた方ですからね。
今回も冒頭の劉備の子供を敵地から救い出すシーンとか胸熱でした( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
周瑜と諸葛孔明が琴を弾き合うシーンは、なんじゃこりゃ？な人も多いよねぇ( ¯−¯ )ﾌｯ
でも、金庸作の武侠ドラマに慣れ親しんだ人は、おぉーってなるのよ。あの琴の音色で相手の心情や胆力が分かるからね。なんなら、弾いたついでに気を飛ばして、相手も倒せるから( ¯−¯ )ﾌｯ
「カンフーハッスル」観た人は分かる( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
あと、八卦の陣は燃えたなぁ！
手に汗握るとはこのことだね。
そんなこんなで、ちょっと武侠ドラマへの慣れも必要ですが、楽しみ方が分かるとかなりの良作。中華圏で大ヒットしたのも頷けます( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
「キングダム」にハマったみなさん、よろしければこちらもどうぞ＼(^o^)／
