和桜

蛇のひとの和桜のレビュー・感想・評価

蛇のひと(2010年製作の映画)
3.5
wowowシナリオ大賞受賞作。
優秀で人徳もある上司が横領の容疑をかけられたまま失踪。永作博美演じる部下がその行方を追う。様々な人物に話を聞いていくうちに、彼と関わった人間が悉く不幸になっている事に気づき始める。

シナリオ大賞なだけあって、こういう人いそうだなぁというギリギリの人間描写が面白い。多分相手の求めている言葉を的確に言ってあげる人なんだけど、結果として相手の破滅の後押しをしているという。
しかもその後押しが実は意図的で、悪意を持って行われていたのかもしれない。という展開なのでサスペンス的な雰囲気も抜群。西島秀俊のぎこちない関西弁とサイコパス感も良かった。
ただラストになって急に感動させたい欲が出たのか、テレビ局主導の邦画みたいな終わり方に。個人的にはそこを吹っ切ってくれたら完璧だった。
和桜

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