ミニー&モスコウィッツの作品情報・感想・評価

「ミニー&モスコウィッツ」に投稿された感想・評価

このカップルは互いに罵り合い、かと思えばいきなり情動にかられて愛を告白し合う。カサヴェテスは愛し合う姿も喧嘩する姿も同じシーンの中で繰り返し、観客に相反するはずの罵声と愛の告白を同じものとして示す。
故にカサヴェテスの登場人物たちはいかに自分が相手を思っているかをひたすらに叫び、言葉で伝わらないなら逆立ちをするし壁に向かって頭をぶつける。
ラストに自分の両親に4日前に出会ったばかりの相手の魅力を説得する言葉も何も持ち合わせてはいない。
別に相手の男が誰だって構わない。
サングラスを外し、駐車場でラジオから流れるBGMに合わせてダンスを踊り、階段を共に登ること。見ている世界を共有するだけで、あとはたまたま居合わせている。
特別なことなんてハナから存在しないと宣言してるかのようだ。
こうん

こうんの感想・評価

5.0
また俺の映画誌アイコンが鬼籍に入られてしまった。
ってゆーか、カサヴェテス一家はみんな俺のアイドル。愛してる。
ジーナ・ローランズがゴッドマザーだとしたら、シーモア・カッセルはゴッド・アンクルだな。
(カサヴェテスはもちろん神だ)

R.I.P. シーモア・カッセル…。

結婚前に嫁さんとこの映画を観ました。
ずっと好きです大好きです。
jonajona

jonajonaの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ながら見で夜中に観たんですが、これが結構ほっこりするというかジーンと感動する話でした。

どうしようもない怒りん坊で暴れん坊なダメ男が、街中で見かけた女性に恋をしてつきまとう。ハッキリ言ってストーカーです、ダメ絶対。でも昔の時代ではこういう熱烈アプローチもあったんでしょうね。
そのしっかりとした女性は心を次第に開いて二人は結ばれるんですが、ダメ男はダメ男のまま…暴れるしやらかすし二人の先に未来なんてあるのかよ…という雰囲気。

でもラストには、二人は幸せそうにするんです。女性の方の家族に、珍しく正装なんかしちゃってしっかりした言葉遣いで挨拶までしてるダメ男…ちょっとずつ変わってるのか?それとも今いい顔をしてるだけなのか?それはイマイチ判然としませんが、二人が幸せそうに親戚の子供たちと小躍りしていると、軽快な音楽が流れ出して物語は幕を閉じます。

なんとも都合がいい終わり方なのかもしれませんが、とても好きな終わり方です。
e1416

e1416の感想・評価

1.5
おせっかいで人のいいおっちゃんと、綺麗だけど婚期を逃して素直になれないおばちゃんの話。
プレミアムシネマ消化。
肯定、肯定、そして肯定。愛したお前を無条件肯定。こんな無償の愛に包まれたらどんな人間も笑顔を取り戻す。

最近自己崩壊気味の自分だが、何だか元気になってきた。太陽みたいに輝いてちょっとうざくて熱い愛の映画。

ジーナ・ローランズはスルメ系。
映画論の授業で上映がかかったフェイシズではなく今日はこちらを鑑賞
比較的見やすい部類でまあまあ好きな方だった
ジーナローランズがmahocatoさんにしか見えない、、、
hiroki

hirokiの感想・評価

2.6
カサヴェテスのDV男も酷いけど俺がもしミニーだったらモスコウィッツみたいなキチガイには絶対に近づかないな。ハサミで自殺するー!って叫びながら唐突に自分の髭を切り始めて笑いだすシーモアとそれを呆然と見つめるジーナ。ちょっと異次元な瞬間
強くもなく、イイ男でもなく、何のとりえもない男が、ひょうんなことから好きなタイプの女に出くわしたから大変。女が避けても、避けても付いてくる。はっきり言ってストーカー。でも、そのうちに情が移るから不思議だ。監督のJ.カサヴェテスはそんな情景を温かく、ユーモアたっぷりに描いた。

男の母親が女に向かって「こんな男と結婚してどこがいいの?」と自分の息子をボロクソに貶(けな)す。すると女の母親が男に「どうやって生活してくの?」と聞くと「大きな駐車場のパーカー(車を出し入れする仕事)になる。今よりもっと大きな駐車場の。」女は男を擁護する。「彼、パーカーが好きなの。」その時の二人の母親たちの表情は「だめだ、コリャ」と。その感じが何とも可笑しくて、何回も見直した。

人間、本当に惚れると、ここまでやる、’一目惚れ、男の一念、岩をも通す’ の見本みたいな映画かな。

例によってG. ローレンスはイカした女を演じるが、本当にハイヒールの似合う女優だなあとつくづく思った。
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