「勝裕も直也も朝子も、全部自分です」って、橋口亮輔監督は言ってたらしい。周りに悟られないように我慢したり曖昧に濁したりするのも、一人は寂しいから一緒にいたいと正直に伝えるのも、「うるせえ幸せになりたいと願って何が悪い」と開き直るのも、全部自分。
前に観たときは、とにかく片岡礼子の「体当たり」ばかりが衝撃で、他のシーンが悲しいほど記憶からふっ飛んでしまっていた。こんなに突拍子もない出会い方だったっけ、と若干驚いたりもしたけど、例の長回しシーンで冨士真奈美先生がおっしゃる「家族なんて選ぶもんじゃなくて、気がつくとそこにあるものなの!」的な言葉が、まんま3人の関係性に対するアンサーになっていて納得する。
一方で、それを繋ぎ止めるものがなくなった時、気がつくとそこからなくなってしまうのも、家族だったりする。堰を切ったように感情が溢れ出す終盤に涙し、そのまま、また笑いながらエンドロール。