マフィアのコルレオーネ家の一大抗争を描いたギャングもの。
とはいえ予想以上に家族というものがクローズアップされている。
ギャングの一家の血は水よりも濃いを裏付ける絆の強さ。
裏切り報復は当然。綱渡りのように不安定な関係。
果たして一家の運命はどうなるのか。
まずはドン・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドの圧倒的な存在感には恐れ入ります。
マフィアのボスに必要な威圧や威厳も兼ね備えていてすごい迫力だ。
後半の老いた表情やしゃがれた声なども見事な存在感。
息子のマイケル・コルレオーネを演じるアル・パチーノは、登場した時のひ弱さには絶句(笑)
これでもマフィアか?と思ったのも束の間、殺しを請け負う辺りから徐々に表情が変わっていき、ラストにはずっかりドンの顔つきに。
名場面は多数あるがドンが襲撃されるシーンや、ソニーが撃ち殺される所など、死んだ場面がやたらと思い起こさせるのもこの映画の特色。
コッポラの確かな演出。外れのない最高のキャスト陣。耳に深く残る音楽。
受け継がれていく血統には圧倒されました。