yuichiro

ゴッドファーザーのyuichiroのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
3.9
名作と呼ばれている、「ゴッドファーザー」を恥ずかしながら初めて鑑賞しました。今までずーっと知っていたけども、観てもきっと理解出来ないだろうと思って遠ざけていました。

きっかけは、フィルマークスのフォロワーさんや沢山のレビューを読んで興味を持ちました。

物語は、マフィアの抗争なのかぁ…そのくらいの事しか知らなかった。今まで罵詈雑言がすごい「アウトレイジシリーズ」を全部観たので、そんな感じかなって予想していたら…とても淡々とした作り。でも、その一つ一つが重厚な雰囲気で意味のあるストーリー展開。全く飽きさせない!古い映画だから、どうせつまらないのかと思っていたら、いやいや恐れ入りました。目が離せなかった!!殺し方も嫌みがなく、自然な雰囲気を持ち合わせていて…心が落ち着いている。何故だろう…。

北野監督もかなり影響されてるなぁって感じた。ほとんどアウトレイジのストーリーはこの「ゴッドファーザー」の二番煎じと言っても良いのでは。

ゴッドファーザーは、ゴッドファーザーファミリーのために全身全霊をかけて守っている。それには、様々な問題を穏便に済ませないといけない。時には、嘘も方便で使う。裏切りは、一番嫌いでどんな手を使ってでも排除する。国会議員や弁護士、権力のある有力者もゴッドファーザーファミリーの一員。裏切り行為は、「死」を意味する。
そして、血の繋がる子達に伝承されファミリーを守っていく…。まさかあの可愛い子が、そのマフィアの味を覚えてしまうなんて…ゴッドファーザーは思いも知らない。パート2は、きっと受け継いだ新ゴッドファーザーのお話なのであろう。

最高だ。…今まで何故観なかったのだろか…。本当に…。音楽も無駄が無く、あの名曲も聴ける。贅沢だ…。最後のシーン、妻に言い放った一言…シビれる。その後、扉が閉まるまでに妻が見たシーン…こうやってゴッドファーザーになるのかと…ジワジワ怖さが感じられた。

続きが観たい!!!

このレビュー読んでくれた皆さん、是非とも観て下さい。
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