Yuuki

ロッキーのYuukiのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.8
ならず者の三流ボクサーロッキーはファイトマネーだけでは食っていけず、借金の取立て人などでその日暮らしをしているが、治安の悪い街で人々にナメられ、才能を見抜いていたコーチからも見放され、まさに底辺の生活。そんな中でも、ペットショップの店員エイドリアンと話すのが唯一の楽しみだった。そんなある日、世界チャンプの気まぐれで対戦相手に指名されるが…な話

実は見たことの無かった、誰もが名前は知ってる名作。あの曲、生卵丸呑み、エイドリア〜ン!の叫びなど断片しか知らなかったんですが、こんなにボクシングせずに人情話に時間割いてたの!?っていう構成に驚き、そしてその胸に染み渡る「良さ」のエピソードの連続に、今でも色褪せない名作として語り継がれるのが納得!なくらい素晴らしかったです。今さらだけど、最高!!

底辺の暮らしをしてるロッキーが世界チャンプからの指名を受けたことをきっかけに、エイドリアンとの恋路、見放されたコーチとの和解、友人との関わり合いの中で孤独では無いことに気付き、リングに上がる決意をする過程にほぼ時間を取ってるだけはあるほどにいじらしく熱くなれる展開でした。特にエイドリアンとの出会いから恋の成就までが最高of最高…。デートに誘う不器用さ、デート中の会話としては0点中の0点とも言えるしょうもね〜ロッキーの会話、そしてエイドリアンの内気さを溶かすロッキーの無骨なアプローチ…!!不器用ながらもお互い底辺の生活をしてるからこそ精神的につながり支え合うようになる関係性の尊さ…

社会の底辺でクズとして生きてきたロッキーが自分の人生と向き合ってこの国で生きていくというのがメインテーマで、勝負の判定はどうでも良くて、最後まで立ってることが大事だったんだよな…!で、その力を与えてくれた女性の名前を叫び続けるっていうラストは本当に心が震えた!!!まさにヒューマンドラマの最高峰。見逃してた方も、あえて見てみてもいいのではないでしょうか。敬具


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今年はたぶんこれが最後のレビュー。今年は価値観が大きく変わる激動の1年だった…。さらに8月に第一子が生まれたこともあって後半はなかなか見る時間が作れなかったけど、それでも2020年は174本ほど見てたようです。いいね、コメント、いつもありがとうございました。来年は何も気にせず映画館に行けるようになってるといいけど、まだまだ時間はかかりそうですね。皆様もお体にお気をつけて、良いお年をお迎えください。超敬具
Yuuki

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