茶一郎

ロッキーの茶一郎のレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
-
『最後のゴングが鳴っても立っていられたら』

 30歳になっても結果が出ず、借金の取り立て屋をしている三流ボクサーのロッキー。ある日、世界チャンピオンのアポロから偶然、対戦相手に指名され…
主人公のロッキーは今作の脚本でハリウッドに挑んだシルヴェスター・スタローンと重なる。

 人生は倒れなかったら負けではないボクシングに留まらず、これは人生についての物語。
ロッキーとアポロとの戦いは、ロッキー自身がこの戦いは絶対に負けるだろうが最後まで経ち続けていたら、自分の人生に対する証明なると落とし込む。
どんなに負けると分かっていても、最後まで自分が倒れなかったらそれは自分に対する証明になるとロッキー同様、スターローンが教えてくれる。

 アメリカアメリカしいアポロの風態はアメリカンドリームの象徴になっている。最高の劇盤と共にアガる特訓シーンは練習の価値あり。
鑑賞後にはきっと、エイドリアーンと叫んでいるはず。
茶一郎

茶一郎