ま

ロッキーのまのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.5
ボクシング・スポーツ映画の金字塔にしてシルヴェスタ・スタローンの代表作にして現在も映画史に輝く傑作。

当たり前だけど数多くの名シーンが本作にはある。
トレーニングで生卵を飲むシーン、ランニングして階段上り切ったところで俺やるぞ~と拳をかかげるシーン、そのバックでかかるお馴染みの曲"GONNA FLY NOW"。
ヒロイン、エイドリアンとの出会い、スケートデート。
チャンピオン、アポロとの壮絶な打ち合い。
人目や歓声もはばからず愛するエイドリアンを探す感動のラストシーン。
そのどれもが印象に残るのと何よりも熱い。

もう一つこのロッキーシリーズの良いところは個性豊かな人々。
ボクシングの試合も良いんだけど試合自体はいつも映画のラスト20分くらいで残りは実は人間ドラマモノだったりする。

主人公のロッキーはとにかく不器用。田舎のアンチャンて感じで話も下手だし人付き合いも苦手そうだけど友達は大事にする男。
ヒロイン、エイドリアンはこの第1作では地味なメガネ不思議ちゃんだけどロッキーと付き合い徐々に自分を解放し、そして女になっていく…
そんなエイドリアンの兄貴、ポーリー。禿でデブで独身で毎日皮肉ばっかり言って酒ばっかり飲んでる駄目オヤジだけどどこか憎めない。
エイドリアンに「兄さんは豚よ!」とブチキレられるシーンも本作の名シーンの一つ。
他にもチャンピオン・アポロ、頑固おやじのトレーナー、ミッキーなんかも欠かすことの出来ない名キャラクター。

そんな人々が織り成す友情、愛情、怒り、悲しみ、感動など様々なドラマがこの1作に詰まっている。名作。
ま