オーデュボン

ロッキーのオーデュボンのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.4
フィラデルフィア。

「ブラックパンサー」の予習のための「クリード チャンプを継ぐ男」のための予習として鑑賞。初見だが、名シーンと名セリフの嵐、極め付けは余りにも有名なテーマソング。ボクシングの荒々しさとは正反対ともいえるくらい丁寧に作られた映画に感服。

シルヴェスタースタローン演じる主人公ロッキーのキャラクターが最高に魅力的。落ちぶれた生活を送りながらも、気になっている内気な女性のもとを毎日訪れ、冗談をふっかける。初めてのデート、スケートリンクでの会話や家でのキスシーンは個人的にはラストのファイトシーンよりも好き。ボクシング映画でもあると同時に、素晴らしいラブストーリーとしても仕上がっている。だからこそあのラストは最高。
ミッキーと和解する会話がサイレントであることや、友人との会話のユーモアなど、センスの効いた演出、描写が端々に表れていて、それもこの映画を名作たらしめる要素として輝いている。序盤、少女に説教をするシーンもとても良い。

生卵一気飲み、フィラデルフィアの街でのランニング、生肉でのトレーニングなど、数々の名シーンが世界中で有名になっているが、それだけでなく本当に細かいところまで作り込んである映画であることに驚いた。死闘ともいえるチャンピオンとの戦いは、本当の試合を見ているかのような熱気と緊迫感。「なぜ戦うのか?」と問われ「それしかできないからだ」と答えた男がラストで発した台詞と表情に、この映画の全てが詰まっている。