踊る猫

ロッキーの踊る猫のレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
3.8
町山智浩さんがお薦めしていたので、『ロッキー』シリーズは「4」(対戦相手がドルフ・ラングレン)しか観たこともないということもあって観てみた。誰もが知る通り、シルヴェスター・スタローンはこの映画で一躍有名な俳優として知られることになる。映画自体も大ヒットし、まさにアメリカン・ドリームを掴んだということになる……だが、そういう背景を抜いて考えると意外とこの映画は低予算で撮られたこともあってか地味である。だが、地味だからこそ生まれる味わいというものもあるのだろう。ロッキーは端からアポロ・クリードに勝てるなどとは考えてもいない。試合の勝ち負けが問題なのではなく、最後までリングの上に立てるか、己自身がただのチンピラではないことを証明出来るかどうかが大事なのだ。重要なことをこの映画から教わったと思う。
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