矢吹

ロッキーの矢吹のレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
3.8
なぜ戦うの?
他にできないからさ

当たって砕けろ男みたいなイメージやったけど、エイドリアンがいないと意外とナーバスなんですよね。愛すべき。
怖いもの知らずなんてものではない、知ってるからこそ、魂で自分自身と戦う。これはロッキーシリーズで一貫して語られ続けるテーマですね。

俺がゴロツキじゃないことを初めて証明できる試合。
この一戦は、勝ち負けとか再試合とかじゃなく、最後まで戦い抜いて自分を証明するのみ。

チャンスの国。アメリカ。
チャンスは二度ない。
たまたまでも巡ってきた時に全身全霊でぶつかる。

あまりにも有名なあのテーマと、
親切で丁寧な練習の成果。
物語の説得力とかじゃなくて。理屈じゃなくて。夢中になって。って感じです。
わかりやすくていい。かっこいい。難しいことはいらん。興奮するだけ。

フィラデルフィアを移すロングテイクのロングショットが印象的。今後のロッキーとフィラデルフィアの関係をこの一作がしっかり作り出すのよね。

あまりにも有名ですが、それが故に結構断片的なイメージだったりして、初めて見ると
ロッキーバルボアのニュースそうだったのか!!
みたいな意外なことが少なくないので、その辺も面白いかも。
矢吹

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