アキラナウェイ

ロッキーのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.1
【恥ずかしながら初めて観ます名作シリーズ】
第53弾!!

スタローンの顔面が苦手でずっと観ていなかった名作。「ランボー」シリーズ制覇ですっかり克服出来たので、ロッキー祭り、始まるよ!!

小学校6年生の音楽会のお題はロッキーのテーマ。僕はアコーディオン。

♪ドッドードドドードド ミードドド
ミッミーミミミーミミ ソーミミミ
ミーミミミーミミーミミー…♪

今でも弾けそう。
音楽は30年間刷り込まれているッ!!

R O C K Y ←画面いっぱいで右から左に流れるタイトルロゴ!!もう、音楽とコレだけで痺れるじゃんよ!!

舞台は1975年のアメリカ、フィラデルフィア。世界ヘビー級タイトルマッチで、世界チャンピオンであるアポロ・クリード(カール・ウェザース)の対戦相手が負傷した為、プロモーターは代役探しに奔走する。そんな中、アポロが指名したのは、全くの無名選手である三流ボクサー、"イタリアの種馬"ことロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)だった—— 。

イタリアの種馬!!
なんちゅう異名や。

「ロッキー」を初めて観てビックリした事。

・ロッキーは意外とお喋り。
もっと寡黙なキャラクターかと思っていたけど、かなりのお喋り好き。そして、ジョークは常時スベり気味なのがウケる。

・エイドリアンは女性だった。
僕はてっきり、対戦相手の男性かと…。
恥ずっ!!恥ずっ!!

エイドリアンは、ペットショップに勤める地味系メガネ女子。ロッキーはエイドリアンにゾッコンで、ペットショップに入り浸り。

劇中の119分で、エイドリアンがどんどん綺麗になっていく不思議。恋って凄い。

それにしても、エイドリアンの兄貴ポーリーの、彼女への態度が酷過ぎる。罵詈雑言を浴びせるわ、せっかく焼いた七面鳥を捨てちゃうわで、本当にいい加減にして欲しい。

ストーリーはシンプルで、エイドリアンに一途なロッキーが「もし最終15ラウンドまでリングの上に立っていられたら、自分がただのゴロツキではないことが証明できる」と誓い、世界王者アポロに立ち向かっていく。

もう、トレーニングシーンが胸熱!!
生卵丸呑みも、精肉工場スパーリングも、市場のランニングも、階段登りきって両手を上げて咆哮するのも、名シーンのオンパレード!!

で、何が不思議かって、アポロとの激戦も比較的冷静に観ていたのに、最終15ラウンドで判定にもつれ込み、結果が出た瞬間—— 。

あの、バラエティ番組で何かしらミッションが成功した時に流れる"あの音楽"が聴こえ、ロッキーが「エイドリア゛ァァァァァン゛!!!!」って叫んだ途端に、涙がぶわぁぁぁぁぁって大放出!!

え!?なんで!?
泣くつもり全くなかったのに!!
泣く気配も全くなかったのに!!

もう、ロッキーのエイドリアンを想う気持ちとエイドリアンのロッキーを想う気持ちが痛い程に込み上げてきて、勝ちとか負けとかそんなのどうでも良くて、ただ、エイドリアンを呼ぶロッキーと"あの音楽"で完全にKnock Out!!
やられたーーーー!!

ちくしょう、凄いなぁ…。
この映画、めっちゃパワーあるやん…。
いや、音楽にこそパワーがあるとも言える。

映画と音楽の素晴らしい融合で、一気に感動へぶち上げる爆発力が凄まじい名作。