馬肉屋…娘…血…。
『カノン』の序章的作品であるが個人的には、この中編映画『カルネ』は観る必要性はさほどない。
寧ろ『カノン』を観た後に、鑑賞した方がこの『カルネ』の良さが深まるのではないか。
ギャスパー・ノエの長編第1作てして『カノン』を楽しむならそんな気がし、極端に言えば『カルネ』を観てしまうと『カノン』の魅力が半減してしまうかとも思える。
そして…愛しすぎることは罪なのか…
一線を越えるか越えないかのギリギリの狭間を彷徨うことが、本当は最もココロ躍動しハラハラドキドキする。
それがモラルに反するかどうかなど、誰にも責めることなどできるはずもない。
誰もが皆、聖人君子生きているのか…違うだろう。
人を責め自分を見失うことが最も罪深いことだ。
孤独感に陥った男は〝異常なる愛情〟の序章として幕を閉じ、『カノン』への扉が開く..★,