オーウェン

クローサーのオーウェンのレビュー・感想・評価

クローサー(2004年製作の映画)
3.6
一言で言うならリアルだ。
正直な話4人が恋愛関係を行ったり来たりしているのを見せられるだけ。
共感などもなし。
ところが現実味があるため惹きつけられるという寸法だ。

愛が誠実なのか。愛が無くてセックスが可能なのか。嘘をついてでも愛を貫くか。
これでもかの問いかけに4者4様の答えをそれぞれ見出す。

見方としてはどれかの人物に注目した方が観やすいと思う。

そして何より良いのが誰しも善人面ではないということ。
裏切るのは当たり前と言わんばかり。相手に構わず平気で嘘をついたりなど。
だがこれが人間だと思わず納得してしまったことに驚く。それだけいそうな人間だったり、有り得そうな出来事だからだ。

ナタリーがストリッパーというのもすごいが、あえて子供然としたことに意味がある。
クライブ・オーウェンとの密室での絡みも強烈だ。
クライブ・オーウェンはかなりの悪い人間だが、言ってる事やってる事をいちいち納得させるのがすごいとこだ。

卑猥な言葉も飛び交うのだが、一度もセックスシーンを見せない事でそれを実感させるのも巧いやり方。

映画だからこそですが、実際にこんな人間ばっかだったら嫌になりますけど(笑)
オーウェン

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