りょうた

アカルイミライのりょうたのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
4.2
二村雄二(オダギリジョー)と有田守(浅野忠信)は町の工場で働いている。二村は夢で、希望と平和に溢れた明るい未来を見ることがよくあった。しかし、粗野な店主(笹野高史)の言動に憤りを覚えて行き、遂には有田が殺してしまう。それ以来、二村は明るい未来の夢が見られなくなってしまった。

人間誰しも、自分の奥に狂気があることを知っているだろう。そして、その狂気が恐ろしくなることもあるのだろう。人間はそれらを抑圧しながら生きている。二村や有田は狂気を解放する。その解放があまりにも静かであるから、恐ろしさも付与される。解放した有田と解放し損ねてたことによって、有田のあとを追うように解放を求める二村、そこに「抑圧」として有田の父真一郎(藤竜也)が現れる。真一郎はというと、違った抑圧(素直になれない家族)からの解放を求めている。
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