YuA

アカルイミライのYuAのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
3.7
2003年当時の不況にも疲れ、飽きてきている世相の空気感をうまく映像で表現していて、当時20代前半だった頃の感覚を思い出させてくれました。
不況すぎて良い仕事はなく、良い仕事は誰も手放さず全体にしーんとしている時代です。

当時社会的に恵まれてるほうでも氷河期で余裕のある人はあまりいなかった気がします。
誰が日本をこうしたんだろうとやり場のない鬱積した思いや先が見えず希望が見出せないような、そんな数年がありました。今振り返ると底だったかなぁという印象です。

浅野さんはこういう壊れた人いそうっていう演技で、オダギリさんは底辺のボロボロ感出しつつもかっこいいという、2人とも良さが出てました。藤さんみたいなおじさんも現実に見たことありそうで、つまり演技が上手いなぁと。

最後、チェゲバラのTシャツはぴんと来なかった。当時も流行ってたかしら。現状を打開しなきゃいけないというメッセージとして、ゲバラなのかな。
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