ゆっきー

乗合馬車のゆっきーのレビュー・感想・評価

乗合馬車(1921年製作の映画)
4.5
ド傑作!
バスター・キートンのようなおっちょこちょいな青年が、隣家を支配した三人のゴロつき(一人は巨漢)に兄を下半身不随にされ、復讐したくても手出しができないままでいるも、最終的にその三人をやっつける。

ただこれは復讐の映画ではなく、まだ未熟な青年が乗合馬車の御者という仕事をまかされて、その責任を全うできるのか・・・?という話なので、復讐シーンよりもズタボロになりながら馬車を走らせるシーンの方がエモい。っていうか泣く。

オープニングで主人公のデヴィッド君が旧約聖書のダビデvsゴリアテの絵本かなんか読んでて本作の話もそれを下敷きにしてるっぽい。

隣人の孫娘が靴履き替えるところを見ないように主人公が顔を帽子で覆ったり、三人組の長が撃たれた時に、その息子が現場にいないのにもかかわらず胸を押さえてなにか三位一体な感じを出したり、食事前のシーンでの三人組が全く祈りをしない描写したり、どれも細部が細かい。
ゆっきー

ゆっきー