ペコ

モンテーニュ通りのカフェのペコのレビュー・感想・評価

モンテーニュ通りのカフェ(2006年製作の映画)
3.5
強烈な何かはないけど、見たあとちょっとだけハッピーになれる、そんな映画。終始ニコニコして鑑賞できました。うん、たまには血が流れないのもいい。。

ピアニストや女優、カフェ店員など、様々な人の人生を描いた群像劇。
芸術と人生について、フランスらしい価値観とセンスが光る。けれど、オシャレ一遍通りではなく、きちんとエンタメ意識しているから凄く見やすかった。シーンとシーンの繋ぎ方も含みがあって面白いし、テンポもいい。

真面目なのもいいけど、1番大切なのは楽しむことだと、ワーカーホリック気味な日本人からしたらなんとお気楽なんだと思ってしまう話だけど、映画の雰囲気が良すぎるから「そうだよね」と首肯せざるを得なかった。

「この世には2種類の人間がいる。電話がかかってきたとき、クソ、誰だ!と怒鳴る人と、えー、一体誰からだろう!とときめく人。」(←うろ覚えな名台詞を抜粋)

どんな人生も己の主観1つで輝くのだという考え方は、凄く向こうの人らしくていいなと思う。貧しくても些細なことを幸せに思えってことだよね。
自分を殺して仕事に依存する人生、仕事も大事だけど何より楽しむことを優先する人生、どちらも正しくて尊い。そんな個別に成り立っていた人生が、妥協と尊敬によって交わる瞬間の感動が最後にあります。
主人公役のセシルちゃんも猫みたいで可愛いし、パリの街並みも堪能できるから、気分転換にみたい作品♬

追伸 : あ〜〜、それにしてもセシルちゃん可愛いなぁハァハァ。。と思っていたら、なんとこの人『ハイテンション』でチェーンソー振り回してたよ!ひゃ〜〜、何の因果ですか(´Д`;)
ペコ

ペコ