たりほssk

モンテーニュ通りのカフェのたりほsskのレビュー・感想・評価

モンテーニュ通りのカフェ(2006年製作の映画)
4.0
心が温かくなる幸せな作品でした。
ジェシカが働くことになったパリのカフェ周辺にはいわゆる有名人が集まっている。テレビ女優、ピアニスト、美術品のコレクター…成功した人生のように見えても、彼らはみな不満を抱えて生きている。パリにあこがれてやって来たジェシカが、仕事を通じて彼らと関わり、会話を交わし(脚本がとても良かった!)、そこに様々な人間模様が描かれる。悩んだり苦しんだりしてる彼らが等身大で語られ、何だか身近に思えた。長い人生のそれぞれの一コマだけど、見ていてとても心にしみた。
近すぎず、離れすぎずの「オーケストラの席」(原題の方が含蓄があっていいと思う)は、人間関係や人生についても言えることかもしれないと思いました。そして、ジェシカの太陽のような笑顔が本当に魅力的でした!
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