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内なる傷痕のRIOのレビュー・感想・評価

内なる傷痕(1970年製作の映画)
4.4
私の愛する優しい人
美しい人よ

花ひとつ咲いていない

暗闇に光る溶岩
岩壁を滑り落ちる滝 飛沫の音
そこにある均整
靄のかかった抽象的な映像に
ウワァと声が出る
超カッコ良いカットが凄く多い

決して擬人化しているのではなく
宇宙とその中に生きる
うらぶれて彷徨う人
蠢いている衝動「神話」

ピトグラムのように

人間にはまだ言葉はない
自然から声が降りてくる

それをプロットとして空間表現で表している
異次元な絵画のようなその構図

抽象性のなかから映像と言葉によって
具象性が生まれている
はずなんだけど
それは一体何かは言えない

一星辰のEcho
あなたと本当に再会出来る旅って…🌟
泣ける

ラストの靄を破った光るサーベル
ガツンとした手応えあります

フィリップ・ガレル監督凄い
ゴダールが
「ガレルは息をするように映画を撮る」
と言っています
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