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セックスと嘘とビデオテープのucandoitのレビュー・感想・評価

5.0
1889年 スティーヴン・ソダーバーグ脚本・監督 カンヌ・パルム・ドール作品

同監督のデビュー作らしいが低予算の会話劇ながらスリリングな展開に感心させられた。

アン(アンディ・マクダウェル)は精神科に通う人妻でセックスレス。
夫のジョン(ピーター・ギャラガー)は割合成功している弁護士で女癖が悪い。アンの妹シンシア(ローラ・サン・ジャコモ)と不倫中で時折衝動を抑えられず仕事をサボる。
一番単純な性格でパニッシュされる。
シンシアは奔放で刹那的な性格でバーテンダー。姉のアンとは全く異質でお互い複雑な感情を持っているようだ。
グレアン(ジェームズ・スペイダー)は9年ぶりにバトン・ルージュに戻り友人のジョンの家に一泊する。9年前の悪ガキはすっかり感じが変わり「葬儀屋のような」黒いシャツを着ている。
自称インポで女性のセックスに関するインタビューを多数録画している。
このいかにも異質なよそ者が3人の不安定な均衡に変化を与える。
ビデオカメラを前に精神的に裸になる女性たち、それに興奮するグレアン。
シンシアもアンもインタビューに応じます。
エンディングの示唆(アンとグレアン)がイマイチわからなかった。
まあ、グレアンに自分を投影させるソダーバーグの「嘘」なんでしょうか。
ジェームズ・スペイダーの怪演がMVP。
好きな映画。
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