爆裂BOX

悪魔のサバイバルの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

悪魔のサバイバル(1985年製作の映画)
3.4
サバゲーチーム「ゼロ・ボーイズ」は其々のガールフレンドと近場の森へピクニックに行くが、そこで何者かに追われるように逃げる女性を目撃。姿を探すうち一軒のロッジを見つけるが…というストーリー。
サバゲ―最強チームが森の中でうっかり殺人鬼の家に入り込んでしまったためにリアルサバイバルゲームを強いられるアクションホラーです。まさかこの作品もBDになるとは思いませんでしたよ。
冒頭でゼロボーイズがいかに凄腕かを見せるサバゲ―シーンがありますが、ウェスタンやナチの格好した奴が混ざってたりかなりデタラメ感漂ってます。ゼロボーイズも金かけたり、相手チームのリーダーの彼女賞品にする案に乗ったりと結構問題あるチームですね。最初はまるで勝てなくて、死ぬほどやりこんでサバゲ―最強チームになったけど、今度は学校の成績がゼロになったという自虐的なチーム名の由来は良いですね。
前半はピクニックに来た森の中で女性の悲鳴と何かに追われるように逃げる女性の姿を見た主人公達がその姿を捜索しているときに見つけた一軒のロッジに勝手に上がり込んで酒飲んだり仲間の誕生パーティ開いてイチャイチャしたりする姿が描かれます。殺人鬼の家とはいえ勝手に上がり込んで騒いでるから彼らにも多少自業自得感ありますね。主人公のスティーヴは最初反対してましたが。
エッチ中に屋根裏から覗く目と目があったり、納屋から悲鳴が聞こえて行ってみると拷問される女の映像がテレビから流されたりとドンドンヤバい状況になっていく感じは良いですね。
ゼロ・ボーイズは流石アメリカ市民というべきか、砂漠での射撃練習用に改造したウージーサブマシンガンや拳銃など持ってきており、主人公達の戦力が結構高いのが本作の特徴でもありますね。でも、サバゲ―最強チームの割には戦術やトラップで勝負するんじゃなく、何かあったらマシンガンメクラ撃ちするので戦術も何もないのは物足りなかったな。逆に殺人鬼たちの方が底に槍敷き詰めた落とし穴や縄で吊り上げるトラップなど多彩なトラップ使ったり、水中に潜んでボウガン撃ってきたりするゲリラ的な戦い方などサバイバリストっぽかったな。
本作に登場する殺人鬼二人組は上記のトラップだけでなくボウガンとマチェーテとデカいナイフ使いますが、ナイフやボウガン構えたシルエットで登場する姿は不気味です。素顔明らかになったら普通のオッサンですが(笑)生首冷蔵庫に置いてたり、頭にビニール被せて拷問する様をビデオに撮ったりする陰湿な手口や、最後まで正体不明なのも不気味でいい。
ただ、こういうスラッシャーで以前に殺された犠牲者の死体は出るけど、主要人物の犠牲者一名というのは流石に少なすぎでは。ある程度犠牲者出て誰が生き残るかハラハラするのもこの手の映画の醍醐味だと思います。その犠牲者出てから一気に「本当に生死がかかった戦いなんだ…」という空気になる所は良かったです。トリッシュはあれ死んだままでも良かったのでは。落とし穴に落ちたスーは強運すぎるでしょ。彼女を救出するときに木を抑えるスティーヴの手の近くにボウガンの矢が次々刺さる所は緊張感あって良かったです。
最後のスタンガン威力強すぎて笑いました。殺人鬼倒して夜明け迎えて…からの不穏なラストも良いですね。こいつら後何人いるんだ…
「ナイト・オブ・ザ・コメット」の妹ちゃんケリー・マロニーが勝ち気でビッチそうで、有能なヒロイン演じてます。女性陣皆綺麗なの良いですね。
もうちょっとサバゲーチームっぽい戦い方見せてほしかったですが、それなりに楽しめるアクションスラッシャーだと思います。