大映倒産前なんで若尾文子をレンタルしてくれたんだなぁ。登がいなくなったので寅さんの周りがシンプル化した気がする。博の独立問題もありてんやわんやで中々賑やか。森川信と渥美清の掛け合いは最高だ。森繁vs渥美清も見逃せない。マドンナとの恋模様が今ひとつ。駅のポスターに「明日に向かって撃て」があり日本公開が1970年なんで撮影中だったのかと。山田洋次ってアメリカンニューシネマと同時代の監督なんだと、ひとり得心する。日本映画界は、この後、大映倒産、日活ロマンポルノ、東宝は、撮影所縮小分社化、東映は実録だらけに、松竹は、ヒット作は寅さんしかなくなりシリーズ化の極みに。シリーズ化は、ファンの要望だったかもしれないけど時代の要請だった気が観ながら、そんな事を考えましたね。