ピュンピュン丸

男はつらいよ 純情篇のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)
4.8
寅さん6作め。マドンナに超のつく大物女優『若尾文子』を迎えての寅さん節。マドンナというためには、やはりこれくらいの華やかさと存在感が必要だろう。別格だ。シリーズには不似合いなほど、大人の色気があるが、あの身のこなし、視線の向け方、襖をしめる仕草等々、素晴らしい。本物だなあ。ウットリ

大物といえば、森繁久彌と『マルサの女』の宮本信子も出てる。得した気分だ。

今回も、前作に引き続き、妹さくらとのからみがとてもいい。ホームでのシーンは泣かせる。

しかし、今回の見処は、ヒロシの独立問題に端を発するてんやわんや。ここで、自分的には、寅さん史上最高のギャグが飛び出す。思わず「巧い」と。(^○^)

1作めから6作めまでと、その他気まぐれに飛び飛びに『男はつらいよ』を鑑賞してきたが、3作めまでに安定し、4作めに勢いがつき、5作め、6作めで完成の域に達したと感じた。

50作くらいある『寅さん』だけど、ここからはゆったりと鑑賞していこうと思う。