ちろる

男はつらいよ 純情篇のちろるのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)
3.8
メインのマドンナ若尾文子さま。
このマドンナの雰囲気があまりに大人すぎて、この時まだ中1レベルの寅ちゃんには到底手が出ないはずだけども、なぜかいけるんじゃないかと思っちゃうとこが寅ちゃんのかわいいところでもある。
そんなまったく手の届かない寅次郎片想い物語も見ものだが、それより何より
この頃まさか博くんが本気で独立を考えてただなんて、今観ると驚く。
時代は好景気。
タコ社長はこの後リストラ問題に頭を悩ませるだなんて想像もつかないだろうほどの人手不足で、一番の働き手自分の右腕とも言って欲しい博を絶対に手放さないと両者の間で騒動が起こる。
その時の寅の雑すぎる調停具合が更なるハプニングに発展する。
いやー若い寅次郎ひどいわww
個人的には若尾さまの凛としたお美しさを拝むよりも、おぼこい宮本信子さんの宝石の原石のような存在感が忘れられない回でもある。
若尾文子さんだけでも素晴らしいのに、
森繁久弥and宮本信子、いま考えればかなり贅沢なキャスティングで、楽しめました。
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