たむ

バンビのたむのレビュー・感想・評価

バンビ(1942年製作の映画)
3.4
『ダンボ』の翌年、象の次は鹿というディズニー動物アニメーションの代表作です。
まず最初に謝らなければならないのが、『バンビ』は完全に初見、あのパッケージや小鹿のイメージしかなかったので、ずっと雌鹿だと思っておりました。
申し訳ございません…。

さて、『ダンボ』の翌年、動物という共通点もあり、人間の描き方には共通点があります。
侵略者の象徴としてハンターなど平和な森に現れる残酷な存在として描かれます。
影などで実態は見えないものの、1942年、真珠湾奇襲攻撃の翌年、そのものズバリ日本軍のメタファーでしょう。
母鹿を殺されるシーンなどを観ると複雑ですが、時代背景としてはそういう表現だったのではないかと思いますし、クライマックスの展開もそういう意味があったのではないかと思います。

成長してからのバンビの戦いのシーンの迫力やラブストーリーを影や日の光を用いた絵の綺麗さは突出しています。
森の仲間も楽しいです。
楽しさ、平和の世界に侵略する人間をきっちり描くメッセージ性も強く、平和の尊さを教えられる映画ですね。
たむ

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