若大将オーウェン

バンビの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

バンビ(1942年製作の映画)
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前半はトトロとか高畑・宮崎アニメがやってきたようなことだと思った。つまり世界を発見していく喜びをアニメーションにするという。それがたまらなくうまい。自分もまだ子供なのにバンビを教えたがるとんすけなど子供向けに教育的なところもありつつ、愛くるしい動物たちやバンビの動きがすごい。
ただ中盤からえっ…というぐらい話に影が落ちる。完全に子供向けなのに、子供はトラウマになるかもしれない笑
可愛らしいだけの話ではなく、厳しい現実の中で、それでも立ち上がれという話なのだ。
おそらく戦時中ということもあってか、戦争の影まで感じる
町山さんの映画塾によるとバンビは英雄譚の骨子のような内容で、だから名作とされているらしい。
人間と自然の対立を自然側から描くなどテーマ的にも深みが出ていて、1時間ちょっとで現代にまで通ずる映画になっていてすごいなと思った。