mitakosama

クレージー黄金作戦のmitakosamaのレビュー・感想・評価

クレージー黄金作戦(1967年製作の映画)
4.1
クレイジー映画中期の最高傑作で、邦画史上に偉大な足跡を残す超大作!
なんといっても、ラスベガスの大通りを封鎖してのダンスの撮影だぜ。スケールデカいよなぁ。
クレイジー映画異例のの160分という尺にもスケール感が表れてる。

植木等が住職、ハナ肇が代議士、谷啓が医者で各々ロスに行った先で合流。ラスベガスで一発逆転を狙うシンプルな物語。

実家が浄土真宗のお寺である植木等が、ついに劇中でも住職を演じる。過去にお経をあげるシーンは幾度かあったけど、実際の住職役をもってくる辺り今作の力の入れようがわかる。
ギャンブルに明け暮れ借金のカタに会社に入れられるが、海外赴任の座を騙し取る。

ハナ肇は糞尿処理施設の誘致を目論む政治家役。
反対活動家にドリフターズがゲスト出演。過去加藤茶だけ単独出演したことはあったがフルメンバーの参加は初。ドリフの躍進が伺える。

谷啓は大病院の医者。両思いだった看護婦が金儲けにはしる院長とケッコンすると勘違い。たまたま助けたアメリカ人の遺産を受け取りに渡米。
この看護婦との前フリは回収されない。何故だ?

飛行機で一緒になり意気投合した3人はハワイに寄り道。次のゲストが加山雄三。でもあからさまに別撮りなんだな。同一画面内に3人と若大将が収まるシーンがない。

ロスについた3人だが金が無くなり歩いてラスベガスまで行く事に。散々砂漠をさまよい歩く。
這う這うの体でラスベガスについて、クレイジーメンバー全員での大通りでのパレード。
政治秘書の桜井センリ、インディアンの犬塚弘はまぁ良い。この時点で正体不明な安田伸と石橋エータローもショーに混じってるのは違和感あるなぁ。彼らが何者かと説明の無いまま仲間に入って踊るのは変だよ。ココは前フリが欲しかったな。

更にホテル内でのショーでザ・ピーナッツ、ブルーコメッツ、元祖ジャニーズ。更にクレイジーキャッツの音楽コント。

その後お宝を巡ってギャングと争ったり、ギャンブルで盛り上がったり。
ただ、ポイント毎には凄い面白いんだが、全体的に見ると脚本のアラが目立つし大雑把な印象がある。2時間越えゆえに多少間延びしてるかなぁ。

しかしそれでもスター総出演の豪華な映画として邦画の歴史に名を残したと思う。
ハローラスベガス!金だ金だよキンキラキンのキン♫
mitakosama

mitakosama