ウクレレまさあき

悪魔とダニエル・ジョンストンのウクレレまさあきのレビュー・感想・評価

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この映画、絶対観たいと思ってた。
2017年、妖しげなヴァニラ画廊で、ダニエル・ジョンストン展 「HI,HOW ARE YOU?」を見た。太腿が妙にリアルな作品を見ると同時に、かかってたレコードで初めて曲を聴く。意外と優しい声と、スカスカの音が心地良い。
先日訃報を聞いて、自分と同い年だと知った。ダニエル・ジョンストン追悼展 「The Story of an Artist」も先月見に行った。

UNDERDOCS で14年ぶりの上映と知って、居ても立っても居られず、Tシャツ付前売券を買った。シネマート新宿のロビーはRockで埋め尽くされてて、否が応でも盛り上がる。この空気、たまらない。

悪魔👿と取引をして

独特の歌声が耳に残る。ここまで音楽をやっていたとは知らなかった。この映画と音楽を聴いて、見てきた絵と繋がった気がした。目玉、ローリー、アヒル、キャプテン・アメリカ、キャスパー、悪魔、etc.
彼の才能に対して、多くの人が期待して裏切られる。ブライアン・ウイルソンにも感じる、なんとも言えないやるせなさが、ここにもある。
これからという時に、悪魔は顔を出す。家族も辛いけど、本人も苦しいのだろう。
膨大なカセットテープの肉声で、まだ十分消化出来ていないが、同年代として感じる所が多い映画だった。観れて良かった。R.I.P.