「死霊のはらわた」みたいなタイトルだから真面目に見せかけて実はゴア満載破茶滅茶戦争アクションかと思ってみたら意外と戦争倫理とか戦場に生きる者は戦場でしか生き方を見いだせないことを見せられる「ディアハンター」ほどではないけど結構メンタルに来る戦争映画
サムペキンパー監督だからそれなりにお腹いっぱいにさせてくれる戦争アクション、序盤からドンパチしてるしガチの戦車がまるでモンスターのように闊歩して主人公らを追い詰めたりとアクション要素としては申し分ない
味方を敵だと思って機関銃を過剰なまでに乱射する胸糞シーンとか子供が平気で殺される倫理的にアウトな戦争映画らしい胸糞があったりとはらわたが煮え繰り返るシーンもあったりで油断してるとやられる
不気味なのがオープニングとエンディングで子供の童謡をBGMに戦争の生々しさを見せるオープニングとまるで狂ったかのように笑いながら戦場をかける主人公を見せるエンディング、ジョージAロメロの「ゾンビ」における陽気なBGMバージョン(オリジナル版?)のような長閑なBGMが逆に不気味さ残酷さを際立たせる音の効果が恐怖に沁みる
「特攻大作戦」「死霊のはらわた」のノリで見たら痛い目を見たから油断禁物!