越後

戦争のはらわたの越後のレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
3.8
バイオレンス映画の巨匠、サム・ペキンパーによる独ソ戦を描いた戦争映画。

ペキンパーといえば個人的にはやはり「ゲッタウェイ」のようなバイオレンス映画や、西部劇のイメージが強いのでこの作品も監督していると知ったときは意外だと思いました。

この作品でもスローモーションに血しぶきとペキンパー節はがっつり。
ドイツ兵が英語というのはなんとも違和感がありますが、戦争の惨たらしさを存分に描いておりました。

特に見捨てられた主人公の舞台がソ連の猛攻を受けるシーンの絶望感はすごかった。
戦車相手に十数名でどうしろと…

残念だったのは字幕の翻訳がひどすぎてセリフの内容が全然頭に入ってこなかったこと。
なんどか止めて巻き戻してを繰り返してなんとか内容を理解する、という感じでした…

ラストシーンは末端の兵士と権力側の違いが滑稽に描かれ、強烈な印象を残してくれました。

古い作品ですが映像の迫力は満点。
字幕の問題さえなければもっと楽しめたと思います。
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