kaorui

戦争のはらわたのkaoruiのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
3.5
中坊の時に大阪フェスティバルホールにて試写会で観て以来。
随所にとんでもなく強烈なシーンが挿入される。戦友の影を追って切り返すと一人ぼっちだったり、死体と思って通り過ぎたら普通に生きていたり、握手しようとすると手がなかったり。スローモーションに飛び散る濁った血は健在だが行き場のない男どもが勝ち目を失った戦場で彷徨する様は、暴力の美学に囚われ酔い痴れる余裕はなく、ペキンパー作品特有の暴力に魅入られるエクスタシーはそこにはない。
中坊だった当時は、ドーンと重くトラウマにのように背中にのしかかったまま幾星霜。
今観て意外に薄口な気がした。トラウマから解放されかなり寂しい。