すとんこ

戦争のはらわたのすとんこのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦、ドイツ軍の小隊長・シュタイナー曹長(=ジェームズ・コバーン)の視点で、無能な上司との確執やソ連軍との激しい戦闘が描かれるって話☆

ドイツ軍の功労の証、鉄十字勲章がどうしても欲しい無能な上官。「コレ無いと国帰れないんだわ、頼むよ!」ってハッキリ口に出しちゃうくらい本気のご様子。ちょっとカワイイ気もするけど、部下にしたらたまったもんじゃない。

シュタイナーはシュタイナーで、戦争のなかに自分の居場所を見つけちゃってる戦争ジャンキー。
負傷して後方送りになり、軍病院の看護婦とネンゴロになるも、ちょっと回復したらとっとと仲間のいる戦場に戻る始末。肉感のイイ看護婦とヨロシクやってれば良かったのに、しょうがない人です。

そんな水と油な二人が、最終的に銃を取って大挙するソ連軍に向かっていくクライマックスはある種感動的。
上官の相変わらずなヘッピリっぷりを背に、おのが死に場所を見つけたシュタイナーの高笑いが響きます。
まさに圧倒的!!

戦場でのそれぞれの思惑、行動、生き様、死に様が垣間見える一本(* ̄ー ̄)☆
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