Oto

戦争のはらわたのOtoのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
3.8
町山さんの生涯ベスト。
こんな結末を予想できる人いるの?(シュタイナーはずっと理解しがたい人間だったけど)

全体的にわからないことだらけ。
本当にわからないのは、シュトランスキーが嘘を認めなかったこと。全員嫌いだって主張もわかるけど、それじゃメイヤーの死が無意味になってしまう。そもそもそれならどうして戦場に戻ってきたの? 入院以降はどこか幻想っぽさもあったけど、名誉とか友情とかそういうものを超越してしまったのかも。終盤のフラッシュバックは友情に見えたけど。
差別観とか女性兵士や捕虜の扱いとかもよくわからなかったし、終盤は完全なクソ野郎だったシュトランスキーにもどこか人間味を感じたりした。

当時は斬新だったであろう戦闘シーンは分かりづらいし長いし正直退屈だった。アクション見えづらいし会話も難しい(2010年版DVD字幕が雑だったのでオススメしない)。原題が良いだけに邦題も酷い。
上に立って威張ってる人が実は何もできないってことは、実際に結構ありそう。

非常に辛い「負の遺産」的な映画だけど、ラストのロシアの少年兵とかキーゼルとか歌とか微かに希望もあると感じる。
opとedは対応していたけど、こんな映画のラストがコメディなのやばすぎ。。この映画にハマる町山少年もやばすぎ。
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