えいじ

戦争のはらわたのえいじのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
4.1
原題 CROSS OF IRON (鉄十字章 )は当時のドイツ軍で 軍功の あった者に与えられた勲章のことである
この勲章をめぐり 歴戦の英雄で 鉄十字章を ぞんさいに扱い 上官達にとって 鼻持ちならない シュタイナー 曹長と フランスから 鉄十字章 欲しさに 最前線に 赴任してきた 貴族出身のシュトランスキー 大尉
この二人のコントラストが 物語の中心のようであるが それを上回る CG のない時代の戦場 シーンの リアルさ  爆破に継ぐ爆破で 敵も味方も分からない 戦場描写に 戦慄した。
面白かったのは ドイツ軍 目線 の 映画でありながら ハイルヒットラーを唱える シーンが一度もないこと
上官 を全く信じてない シュタイナーが ナチスを嫌うのは当然としてわかる
この映画の悪役である シュトランスキー自体も 貴族のプライドは信じるが ナチスを信じていないところ
ナチス党員の 新兵 が神経質そうでいかにもな感じの外見で描かれていて
それをシュタイナー率いる古参兵たちが
ここでは 俺達 の 言うことを 訊けといい
それに素直に従っている のも 面白かった。
有名なラストシーン

以下ネタバレ







シュトランスキーと
シュタイナーが 戦場へと颯爽と出て行く
そこは銃弾や爆弾が 飛び交う悪夢の世界
シュトランスキーは言う
装填はどうしたらいいんだ?
シュタイナーの高笑いが響く
これは、普段偉そうにしている上官だが
所詮 銃の扱いもまともにできない
間抜け野郎に対しての笑いか
戦争と言う地獄に突き進んでいく雄叫びなのか

幼いハンス 日本では 蝶々蝶々なのはにとまれで親しまれる曲だ
高笑いとともに効果的つかわれる
そしてその詩が象徴的に使われる
えいじ

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